2011年9月20日(火) 

　未勝利脱出を目指し、札幌競馬場に入厩して調整が続けられていたウインラグセイルでしたが、次走に向けての調教に移った矢先、トモの歩様に異常が認められてしまいました。すぐに診療所に駆け込み、レントゲン撮影を行ったのですが、「特に異常は認められない」という診断で、いったんは歩様も回復傾向にあったのですが、週末の調教でまたしてもトモを引きずるような歩様となってしまいました。
　その後、数日様子を見ても、歩様は回復に至らず、今後出走に向けて調教を強化していくことは不可能な状況となりました。初戦後も同様の症状から回復に時間が掛かったことを考慮すると、今後、休養期間を設けたとしてもかなりの時間を要してしまうことが予想されます。また今開催にて未勝利戦が幕を閉じてしまい、事実上出走できるレースがなくなってしまうという状況も踏まえた上で、松田博調教師と当クラブで協議を行った結果、現役続行は厳しいという結論に至りました。
　「デビュー後に続いて、2戦目の後にも同じくトモに問題が生じてしまいました。ここがウィークポイントであることは、カイバが実にならないことと同様に十分に意識して調整をしてきたつもりでした。しっかりと成長した際にはいい走りができるだけのものを持っていると期待をかけていたのですが、力が及ばず、ラグセイルのよさをお見せすることができずに、会員の皆様には本当に申し訳なく思っております」と松田博調教師は無念の表情を浮かべながら、頭を下げておられました。
　今後のラグセイルにつきましては、明日21日に中央競馬の登録を抹消する予定で、本馬は無償返還となっておりますので、生産者である白老ファームへ所有権を返還いたします。詳細につきましては、JRAの見舞金が確定する約1ヵ月後にお送りいたします引退通知書にて、お伝えいたします。
　潜在能力の高さを認められながらも、体質が弱く、思うようにレースに参戦できないまま、現役生活を断念しなければならなくなったことを心よりお詫び申し上げます。また、これまでラグセイルに温かいご声援を送ってくださった会員の皆様には、心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

2011年9月15日(木) 

　現在、札幌競馬場在厩。

≪9月15日木曜日更新≫
　今週の出走も視野に入れながら調整を行っていたウインラグセイルですが、昨日14日（水）にトモの動きに違和感があるとの連絡を受けました。緊急に診療所の手配を取り、レントゲン検査などを受けたラグセイルでしたが、「特に異常は認められない」という獣医師からの診断をもらっています。その後、トモの動きも良化傾向にあるということから「馬房で何かアクシデントがあったことが考えられますが、一過性のものであってほしいと思っています」と松田博調教師ですが、もちろん今週の出走は白紙に戻されています。本日15日（木）は厩舎周りの運動で様子が見られたラグセイルですが、「症状が良くなっているとはいえ、今はまだ慎重に様子を見なければいけません。このような時期にご心配をおかけして申し訳ありませんが、不安が払拭次第、すぐに乗り出しを開始するつもりで調整していきたいと思っています」と、頭を下げながら語っていました。

2011年9月8日(木) 

　現在、札幌競馬場在厩。9/3（土）札幌7R　3歳未勝利（芝2000m）に出走、結果12着に。

≪9月8日木曜日更新≫
　先週の札幌は雨にたたられてしまい、本来の力を発揮することができなかったウインラグセイルに「かわいそうなことになってしまい、申し訳ありませんでした」と、松田博調教師は頭を下げていました。これによりスーパー未勝利戦での勝ち上がりに賭けるしかなくなったラグセイルですが、幸いレースからの回復は順調で、昨日7日（水）、本日8日（木）と角馬場のみではありますが、ジックリ時間をかけての乗り込みを重ねています。「体は相変わらず細いですが、元気はあります。次走が最後の勝負になりますから、最善を尽くしたいと思っています」と、松田博調教師は語っていました。なお、次走につきましては、ラグセイルの体調を最重視して、出走状況を確認しながら決定していくことになっています。

2011年9月1日(木) 

　現在、札幌競馬場在厩。9/3（土）札幌7R　3歳未勝利（芝2000m）に出走が確定しました。

≪9月31日木曜日更新≫
　今週の出走を目標に調整されているウインラグセイルは、昨日31日（水）にダートコースを併せ馬で最終追い切りがかけられました。2歳新馬アドマイヤシルクの外に体を併せて5F標識付近から徐々にスピードアップ。とはいえ、前半はゆったりとしたペースで進み、ラストに向けてラップを上げていくのが松田博厩舎流ですから、その例に習って前半は15〜15秒に近いペースでラップを刻みます。直線ではギアチェンジを促すように強めに追われると、まずまずの反応を見せて、内のアドマイヤに1馬身の差をつけてフィニッシュを迎えました。「相変わらず体は細く映る」としながらも、動きに関しては「決して悪くないです」というジャッジ。加えてここまでしっかりと乗り込まれてきたことから、「出走態勢もできている」と、松田博調教師は状態を報告。また、追い切り明けも乗り込みを欠かさない厩舎スタイルを貫いていますから、本日1日（木）もダートコースに入り軽めのキャンターで追い切りの反動がないか状態チェックを行ったラグセイルに、松田博調教師は今週の出走GOサインを出しました。今週の札幌土曜7R芝2000mに横山和騎手とのコンビで出走が確定。3歳未勝利クラスの残り期間が少なくなっていることから、奮起を期待したいところです。