2011年8月17日(水) 

　未勝利脱出へ向けて北海道のグローバルにて調整中のウインヴァネッサは、森調教師からの指示があり、昨日、ダートコースに入り、少しペースを上げましたが、その後、左前脚に熱感を持ちました。そして、本日水曜日に獣医師の診断を仰いだ結果、「深管の痛みがぶり返してきたようです。深刻な症状ではありませんが、しばらくは休養が必要でしょう。歩かせてもコズミがあるように、馬体のダメージもあるようです」と、診断結果が告げられています。
　その後、森調教師と当クラブでの協議の結果、未勝利戦終了まで期間が残り少ない中、今後、休養を余儀なくされる現状を考えると、現役続行は厳しいという判断から、ここで中央競馬の登録を抹消せざるをえないとの結論に達しました。
　森調教師は「成長途上の段階でのデビュー戦で能力の片鱗を見せてくれた馬ですし、すぐに未勝利は脱出してくれるものと思っておりましたが、生まれながらの体質の弱さが影響して、勝ち上がらせることができませんでした。競馬場での勇姿もあまり見せることができませんでしたし、会員の皆様には本当に申し訳ない気持ちで一杯です」と、頭を下げておられました。
　なお、ヴァネッサは、明日18日（木）に中央競馬の登録を抹消。今後につきましては、繁殖牝馬としての引き取り先を模索してまいります。行き先の詳細につきましては、JRAの見舞金が確定する約1ヵ月後にお送りさせていただく引退通知書にてお伝えいたしたいと思っております。
　これまでヴァネッサを温かく見守ってくださった会員の皆様には、心より感謝を申し上げると共に、僅か2戦しかレースを使えず、満足な競走成績を残すことができずに現役を退かねばならなくなってしまったことを心よりお詫び申し上げます。

2011年8月10日(水) 

　現在、北海道・むかわのグローバルにて調整中。ウォーキングマシンを60分、角馬場にてダクを20分消化しています。
　担当者は「引き続き、角馬場でのダクで様子を見ています。左前脚に関しては、見た目もスッキリとしていますし、熱感もありません。歩様にも気になるところはありませんので、状態としては悪くありません。しかし、先日はペースを上げてすぐに熱感を持ちましたからね。森調教師も慎重になってしまうんだと思います。今週、また森調教師がご覧になっていきましたが、『焦って頓挫してしまったら会員さんに申し訳ないですからね。一発勝負になりますが、スーパー未勝利に間に合うように、そこから逆算して進めていくつもりです』とのことでした。時間はありませんが、なんとかいい形で復帰させてあげたいと思っています。無駄肉が付くタイプではありませんから、やり出せば意外に早く仕上がりそうですよ」と話していました。

2011年8月3日(水) 

　現在、北海道・むかわのグローバルにて調整中。ウォーキングマシンを60分、角馬場にてダクを20分消化しています。
　担当者は「引き続き、角馬場でのダクで様子を見ています。このメニューであれば、左前脚に熱感を持つこともありませんし、馬自身気にする素振りすらありません。もちろん、歩様は一度もおかしくなっていませんしね。以前あった前脚の出の硬さも抜け、毛ヅヤもグンと上向いていただけに、この後ペースを上げられないのは歯痒いところです。しかし、森調教師も『ここまで待ったのだから、納得のいくようにやりたい』とのことでしたので、もうしばらくはこのメニューで様子を見ます。馬体重は434キロなんですが、数字以上に体を大きく見せるのはいい傾向です。カイバもバリバリ食べますし、体調面は良さそうに映るんですけどねぇ」と話していました。

2011年7月27日(水) 

　現在、北海道・むかわのグローバルにて調整中。ウォーキングマシンを60分、角馬場にてダクを20分消化しています。
　担当者は「先週末からダートコースでキャンターを始めたんですが、今週月曜日の稽古後、若干ですが左前脚の深管部分に熱感を持ったんです。歩様に出たわけではありませんし、馬自身気にする素振りすらなかったのですが、やはりこうして熱感を持つということはいいことではありません。その後、森調教師が来られて状態を確認していかれました。もちろん、その時は熱感は引いていたんですが、『ここで一気にペースを上げて、脚元に不安が出てしまったら元も子もない。せっかくここまで待ったんだから、ジックリ納得のいくようにやっていこう』とのことで、再び角馬場での軽めのメニューにペースを落としています。毛ヅヤもグンと上向き、馬自身も走る気が出てきていただけに、この状況は少しショックです。ゆっくり時間がある馬ならいいんですが、未勝利馬で時間も限られていますからねぇ・・・」と話していました。