2013年10月16日(水) 

　先週、右前繋ぎに腫れと熱感を持ったウインフロレゾン。一度目のエコー検査では、靭帯の損傷は確認されず、その後冷却治療を継続して行っていったところ、熱も少しずつ引いてきました。そこで、軽い運動を再開させたところ、再び同じ箇所に熱感を持ちました。
　獣医師からも「こんなに軽い運動でぶり返すのはやはり何かあるのでしょう。もう一度エコー検査をしてみましょう」との言葉があり、本日16日（水）に二度目のエコー検査を行いました。
　結果は、前回同様、靭帯には損傷はなかったものの繋ぎの部分の屈腱炎が確認されています。獣医師からは「この部分の屈腱炎というのは非常に珍しいケースです。エコーでも映りづらいところですからね。屈腱の損傷の程度としては軽いものですが、過去の数件のケースから見ると、この箇所は非常に治りづらく、9ヶ月〜1年の休養を経た後でも再発しやすいというデータがあります」と説明がありました。
　そこで、関係者一同で協議の結果、現役引退を決定し、明日17日（木）に中央競馬の登録を抹消することとなりました。
　粕谷調教師は「500万下は勝っている馬ですし、最低でももう1勝はできただけに非常に残念でなりません。こういう形で現役を退くこととなり会員の皆様には大変申し訳ありませんでした。ただ、能力は秘めていた馬ですから、お母さんとしていい仔を出してくれるのではないかと期待しています」と頭を下げておられました。
　なお、今後につきましては、無償返還条件となっていますので、生産牧場であるノーザンファームに権利を返還いたします。
　また、引退通知書はJRAの見舞金が確定する約1ヶ月後にお送りいたします。
　出資会員の皆様には、このような残念な形の引退となりましたことを心よりお詫びするとともに、これまで長きに渡りフロレゾンに温かいご声援をお送りいただきましたことを心より感謝いたします。本当にありがとうございました。

2013年10月10日(木) 

　8日（火）の午後に右前脚に歩様の乱れが確認されたウインフロレゾンは、本日10日（木）にエコー検査を行いました。当初は腫れと熱感が確認され、「繋靭帯炎の可能性が高い」との診断を受けていましたが、本日のエコー検査では靭帯に損傷は見られませんでした。もちろん、骨やスジにも異常はありません。
　獣医師からは「皮下組織に軽い炎症はありますが、そこまでひどいものではありません。おそらく脚を捻ったことから来る一時的な腫れでしょう。ただ、まだ発症して日が浅いですし、少し日が経ってから症状に出る場合もありますので、来週もう一度検査をして下さい」と症状の説明がありました。
　粕谷調教師は「見た目の症状からして『正直厳しいだろう』というのが頭にありましたが、軽症ということでホッとしています。火曜日に角馬場で運動をしたのですが、その日はチップの入れ替えによってかなり深く脚が入る状況だったので、そこで脚を捻ったのかもしれませんね。ただ、まだ腫れと熱感は残っているので、十分注意して経過を観察していきます」とホッと胸を撫で下ろしていました。

2013年10月9日(水) 

　今週の出走を予定していたウインフロレゾンですが、昨日8日(火)の午後、右前脚の歩様が乱れ、触診の結果、右前脚の繋ぎに腫れと熱感が確認されました。本日9日(水)になっても状態は変わらず、獣医師からは「おそらく右前脚に繋靭帯炎を発症している模様」との診断が出ています。つきましては、明日10日(木)にエコー検査を行う予定ですので、検査結果の詳細などは明日の更新でお伝えします。
　また、これにより今週の出走は取り止めることとなりました。

2013年10月3日(木) 

　来週の東京土曜6R芝2400mに大野騎手で出走を予定しているウインフロレゾンは、先週末29日(日)はPコースで長めから負荷を掛けられているように、順調にピッチが上がってきています。
　レースへ向けた1週前追い切りは、昨日2日(水)に坂路にて行われました。相手は2歳未勝利ライクアラヴァーで、フロレゾンが1馬身の追走でスタート。この日は雨の影響で馬場が重くなっていましたが、馬なりのまま徐々に前との差を詰め、最後はライクアラヴァーを半馬身ほど交わしたところがゴールでした。
　粕谷調教師は「ここまではゆったりとした調整でしたが、今週から併せ馬を行いましたが、動きは良かったですね。これで気持ちのスイッチも入ってくると思いますし、来週にはいい形でレースに臨めそうです。体も現在464キロとふっくらした体をキープしています」と順調さを語っていました。
　なお、本日3日(木)は北馬場で軽めの乗り運動を行っていました。