平素はウイン募集馬への温かいご声援を賜り、誠にありがとうございます。
日頃よりウインレーシングクラブに温かい応援を賜り、誠にありがとうございます。今年も第1次募集の時期を迎え、厳選した1歳馬たちをご紹介できることを嬉しく思います。
さて、昨年までのJRAの開催場の入場人員はコロナ禍を終えてから順調に伸びており、昨年は年間で513万人動員しました。コロナ前ほどには戻っていませんが、これはコロナを機にインターネットでの馬券購入やグリーンチャンネルWebなど、どこでも競馬を楽しめる環境とその認知が広がった影響だと思います。YouTubeでもSNSでも世界中のエンターテインメントをどこでも映像で楽しめる時代です。それを考えると、わざわざ競馬場に不自由な思い(G1開催場はJRA Wi-Fiもつながりにくいですし、身動きもとれませんし、レース自体も人が多く観にくいです)をしてまで観に行くのは、やはり現地のレースの迫力と歓声と熱気と高揚感が観客を魅了しているということでしょう。これは世の中がどんなに便利になっても、不変の価値なのかもしれません。JRAの馬券の売り上げも2012年からは右肩上がりです。これだけ物価高騰が続くと生活費が上がり、趣味に使うお金が減るので本来は馬券の売り上げも下がるはずだと思っていますが、ここまで下がらないのは不思議です。
コロナ禍の期間も含めて、決して良いとは言えない日本の経済の中でも、ずっと当クラブへの出資を続けてくださっている会員様には本当に感謝をしていますし、恩返しをしなければと思っています。そこで、今回から抽選時の新規枠を無くし、会員様の出資枠を増やしました。新規枠はクラブとして新規の方への門戸を広げるために設けていたものですが、そもそも当クラブはマニアックな方向けですし(笑)、もっと有名な種牡馬の産駒、厩舎、騎手を求めている方は某有名クラブへ行かれるでしょうから、続けてくださっている会員様を大事にして、実績枠を増やすことにしました。来年のウインマリリン、ウインマイティーの仔の募集のために、新規枠を使おうと計画していた方には、すみません!
もうひとつ、今年からの変更があります。預託料等の経費高騰が続く中、会員様の負担を少しでも減らすためにコストを見直した結果、この1歳世代から保険の一律加入をやめることにしました。JRAは見舞金が手厚いですし、ほとんどの馬では保険料がない方がメリットがあります。ただし、例えば重賞勝ち馬は必要に応じて保険加入するなど、柔軟に対応していきたいと考えています。
前置きが長くなりましたが、今年も1次募集カタログが完成しました。この1歳の世代は原因不明な難産が多く、コスモヴューファームの生産馬が少ないです。この仔達が受胎した2023年の北海道の夏は記録的な猛暑で、他の牧場も2024年は難産が多かったようです。今年はあまり問題なくお産したことを考えると、やはり気候の影響が大きかったように感じます。母の胎内で厳しい夏を乗り越えた32頭の中から23頭に絞り、セレクトセールで購入した3頭を加えて、直前で不調となった1頭を除き25頭の募集となります。
ちなみにウインマリリンの世代(2017年産)の1次募集は全28頭中、コスモヴューファーム生産馬は24頭で、その中から5頭の重賞勝ち馬(グレイテスト、カーネリアン、キートス、マイティー、マリリン)が出ました。そんな黄金世代に簡単になるわけないと思っていますが、当時もそう思っていましたから(笑)何が起きるか分かりません! 自分からすると、皆可愛いんですけど、これだという馬をそれぞれ探してください!
良い馬との巡り合いにより、皆様の人生に少しでも彩(いろどり)を添えられるお手伝いができれば幸いです。

2024年10月
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