2008年5月22日(木) 

　レース出走3日後となる昨日から、右前脚の歩様に違和感が認められ、同時に腫れと熱感も確認されたウインファンタジア。獣医師によるレントゲン検査を受けたところ、右前脚種子骨骨折により全治9ヵ月以上という診断結果が伝えられました。レントゲン写真を見ると、骨片が剥がれる剥離骨折ではなく、種子骨そのものに縦に亀裂が生じてしまっています。
　この診断結果を受けて、当クラブとしましては、じっくり休養させて骨折患部の治療を施し、再び活躍の機会を作ってあげることも考えました。しかし、池江郎調教師の方から「6歳という年齢でありながら、さらに1年近い休養を余儀なくされてしまうという現実。そして、なにより骨折箇所が種子骨の亀裂骨折ですから、完治して再び戻ってきたとしても、これまで通り100％の能力を求めるのはかわいそうです。ここらで、ご苦労さんと言ってあげませんか？」という申し出があり、この意見を尊重して現役引退の決断を下しました。
　ファンタジアは本日22日、中央競馬の登録抹消手続きを完了。今後につきましては、北海道新冠にある村上欽哉牧場で繁殖牝馬として第二の馬生を送ることになりましたが、右前脚の歩様が芳しくなく、現状では北海道までの長距離輸送に耐えられないという獣医師の進言により、2週間ほどトレセン近郊にあるアカデミー牧場で患部の症状が落ち着くのを待つことになりました。
　会員の皆様には、1000万クラスでの勝利を目前にして、このようなアクシデントに見舞われてしまったことをお詫びするとともに、ここまで永きに渡りご声援をいただきましたことを、心より感謝いたします。本当にありがとうございました。なお、引退通知書はJRAの見舞金が確定する約1ヵ月後にお送りさせていただきます。

2008年5月15日(木) 

　現在、栗東：池江泰郎厩舎在厩。5/10（土）京都12R　4歳以上1000万下（芝：1600ｍ）に出走、結果2着に。5/18（日）京都9R　祗園特別（4歳以上1000万下／芝：1400ｍ）に連闘で出走が確定しました。

≪5月14日水曜日更新≫
　先週は苦手の道悪をはね返して2着と頑張ったウインファンタジアですが、意外なほど元気で馬体はむしろフックラしたように見えるほどです。池江郎調教師は「権利取りの意味合いで今週の京都日曜9R『祗園特別』芝1400mに登録してみましたが、これなら出走してもいいという気がしてきました」と、連闘出走にも前向きで、すかさず川田騎手を確保して、出走意思を固めていました。今朝は片山調教助手が騎乗して角馬場をダクでジックリ乗ることだけにとどめられていますが、それで落ち着いていられるところが成長なのかもしれません。

≪5月15日木曜日更新≫
　ウインファンタジアは、村本調教助手が騎乗して坂路を楽走で1本。昨日は角馬場だけにしたことで逆に馬がイライラしたのだそうで、「これぐらい発散させてあげたほうがいいみたいですね」と、池江郎調教師は語っていました。村本助手は「以前に乗った時よりも精神的に落ち着いているように感じた。いい意味でズブさが出ているんじゃないかな」と、好感触です。今週の京都日曜9R「祗園特別」芝1400mに連闘出走の予定に変更はありません。

2008年5月8日(木) 

　現在、栗東：池江泰郎厩舎在厩。5/10（土）京都12R　4歳以上1000万下（芝：1600ｍ）に出走が確定しました。

≪5月7日水曜日更新≫
　今週の京都土曜12R、芝1600m牝馬限定戦を予定しているウインファンタジアは、岩田騎手が志願して最終追い切りにも騎乗してくれています。動きは相変わらず抜群で、しまい強めに追われた程度で4F52秒2、ラスト1F12秒8をアッサリとマークしています。「動きますね」と、岩田騎手もなかなかの好感触でした。実戦は岩田騎手が別の馬のオファーを断れないということで、公営・園田所属の川原騎手にオファーを出しましたが、「ファンタジアに川原さんですか。強敵を向こうに回したような心境です」と、岩田騎手は複雑な心の内を吐露していました。

≪5月8日木曜日更新≫
　追い切り明けのウインファンタジアは、片山調教助手が騎乗してトラック内の角馬場でダクをじっくり。締めくくりにキャンターを2周乗って、いい汗をかいていました。坂路へ行くと、それだけでジワッと汗が吹き出してくるのがファンタジアという馬なのだそうで、それを考慮した今朝の調整。微妙にオンとオフのアクセントをつけた池江采配です。

2008年5月1日(木) 

　現在、栗東：池江泰郎厩舎在厩。

≪4月30日水曜日更新≫
　ウインファンタジアは、片山調教助手が騎乗して坂路でしまいだけ一杯に追われています。「テンにゆっくり入れたので、しまいはムチを入れることもできました。ラストは計時不能でしたが、間違いなく12秒台の前半。いい感じでスッと伸びてくれました」と、追い切りの感触を語る片山助手です。厩舎への帰り道も落ち着いており、いい意味で大人になってきたのがわかります。今週の京都土曜9R「鷹ヶ峰特別」芝1200mに藤岡佑騎手で出馬投票をする段取りが組まれていますが、池江郎調教師の本音は「せっかく前走の競馬で距離延長に良さが見えてきたので、今は1200mはできれば使いたくない」とのこと。ですから、今週は除外になる可能性が低ければ出馬投票そのものをやめてしまう可能性を示唆していました。どうやら本線は、来週の京都土曜12R芝1600ｍ牝馬限定戦のようです。

≪5月1日木曜日更新≫
　ウインファンタジアは、追い切り明けですが元気に坂路を1本。今朝も片山調教助手の騎乗でした。今週の京都土曜9R「鷹ヶ峰特別」芝1200mに除外の優先権利取り目的で出馬投票する予定でしたが、今朝になって情報を集めると、かなりの確率で入りそうなため、今週は自重することで話がまとまっています。池江郎調教師は「前走の内容で距離延長に展望が開けてきたところなので、できれば1200mは使いたくないですからね。来週の京都土曜12R芝1600m牝馬限定戦に出馬投票をして、仮に除外になったら、さらに翌週5月16日に組まれている京都日曜9R『祗園特別』芝1400mということにしました」と、語っていました。