2006年2月9日(木) 

　現役引退が決まったウインラディウスですが、種牡馬としての引き取り先を模索した結果、優駿スタリオンステーションにて種牡馬入りすることが決定しました。
　短距離重賞3勝という実績を持つラディウスですが、残念ながらGIには手が届かなかったこと、ノドの疾患を持っていたこと、そして、サンデーサイレンス産駒の後継種牡馬も多数出てきている現状を考えられ、無償提供という形で話がまとまりました。
　そして本日8日、放牧先のミホ分場を出発したラディウスは、トレセンでの登録抹消手続きを完了。藤沢和調教師、川越厩務員ら厩舎スタッフに見送られ、慣れ親しんだ美浦の地を後にしています。そして、生まれ故郷でもある北海道へ旅立っていきました。
　田中勝春騎手との名コンビで東京新聞杯、京王杯SC、富士Sと重賞3勝。そのどの勝利にもラディウスのドラマがありました。また、ノドの疾患で2年あまりの歳月を棒に振ってしまったラディウス。このノドの疾患さえなければさらなる活躍をしていたことは間違いないと確信しています。
　今後は、自身が果たせなかったGIタイトルの夢を子供たちに託すことになりますが、会員のみなさまには、ラディウスそしてラディウスの子供達を応援していただきたいと思います。
　なお、出資者の皆様にはJRAからの見舞金が確定する約1ヶ月後に、引退通知書をお送りさせていただきます。永らくのご声援本当にありがとうございました。

2006年2月2日(木) 

　先週の東京土曜メイン「東京新聞杯・GIII」へ出走したウインラディウスでしたが、レース中に鼻出血を発症してしまいました。競走馬の鼻出血には概ね2パターンあり、鼻の粘膜や皮膚が何かの拍子にキズを負って出血する外傷性鼻出血。そして、心臓や肺の心肺活動が異常をきたし出血する内臓面からの鼻出血です。前者の場合は、キズが治れば何ら心配するものではないのですが、後者の場合は競走中に発症すると、心臓発作や呼吸困難でそのまま死にいたるケースも少なくありません。それが故に、JRAも内臓面からの鼻出血を発症した馬は、1カ月間の出走停止規定があります。
　さて、ラディウスの場合は、残念ながら後者、内臓面からの鼻出血との診断が下り、1カ月間の出走停止処分も言い渡されてしまいました。そこで、藤沢和調教師、片山取材本部長、坂本取材局長の3人で協議した結果、8歳という高齢で、1度発症すると癖のように繰り返し起こる可能性がある内臓面からの鼻出血を発症したこと、また、重賞3勝の功労馬だけに種牡馬としての可能性があることなどの理由から、現役を引退させることで意見が一致しました。
　レース後のラディウスは、そのままトレセン近郊のミホ分場で疲れを癒しています。また、現在、種牡馬としての引き取り先を模索中です。いいご報告ができるよう、努力しておりますので、いましばらくお待ちいただきたいと思います。

2006年1月26日(木) 

　現在、美浦：藤沢和雄厩舎在厩。1/26（土）東京11R　東京新聞杯【GIII】（4歳以上OP／芝：1600ｍ）に出走を予定しています。水曜日は乗り運動後、坂路を2本乗られ、その後引かれて厩舎へ帰りました。藤沢和調教師は「月曜日に馬なりで4F51秒の登坂、今日は全休日明けだから軽めのところをやったけど、動きも良かったし、ノドの状態も変わらず良い、明日の追い切りで出走態勢は整うでしょう」と話していました。
　そして本日木曜日は、乗り運動後、坂路を3本で追い切られ、その後引かれて厩舎へ帰りました。藤沢和調教師は「今日は予定通り2本目に追い切ったが、この馬としては速い時計ではなかったね。まあ、土曜日が競馬だから、あまりやると疲れが出るからね。状態はいいんだけど、冬場で絞りきれないところがあるね。ちょっと他の馬よりは背負わされるけど、頑張ってくれると思います」と話していました。

2006年1月19日(木) 

　現在、美浦：藤沢和雄厩舎在厩。水曜日は乗り運動後、坂路を2本で追い切られました。藤沢和調教師は「今日は1本目に他の馬と併せる形で追い切ったけど、動きも良かったし、具合は良さそうだね。この馬はファイターで、ここに来ても年齢をまったく感じさせないね。加湿器のお陰でノドの調整も良いし、レースに向けて順調に来ているよ」と話していました。
　そして本日木曜日は、乗り運動後、坂路を1本乗られ、その後引かれて厩舎へ帰りました。古賀慎調教師は「今日も坂路で調整しました。昨日は速いところをやりましたが、体を使ってスムーズに上がっていきましたし、順調に来ていますよ。今は坂路中心にジックリ作っています」と話していました。
　なお、次走は1/28（土）東京11R、東京新聞杯【GIII】の予定です。