2008年7月10日(木) 

　先週の福島「阿武隈S」で、止め際の歩様に違和感があったウインレガート。美浦トレセンに戻ってからも「右前を引きずる感じで出すようなところがある」とのことで、本日美浦トレセンの診療所で検査を行ったところ、右前脚の腱鞘炎という診断となりました。
　休養して回復が見込まれないほどの炎症ではないのですが「右前脚は以前も痛めた箇所であり、9歳という高齢馬でもあります。このあたりでご苦労さんと言ってあげたほうが、レガートのためかもしれません」という宗像調教師の進言もありました。そこで当クラブとしましても検討を重ねた結果、9歳という年齢、そして今回の負傷箇所が屈腱周辺という厄介な部分であり、再発の可能性も少なくないことから、現役続行を断念。本日10日付けで中央競馬の抹消手続きを行うことになりました。
　「福島の未勝利戦の外枠発走など、さまざまな思い出がありますし、よくここまで頑張ってくれました。もうひと花咲かせてあげたい気持ちで頑張ってきましたが、力が至らずに申し訳ありません。レガートの引退は私としても淋しい限りですが、第2の馬生でも頑張ってくれると思います」と、悔しそうな表情で話す宗像調教師でした。
　なお、レガートの今後ですが、幸いJRAの施設である「宇都宮乗馬スポーツ少年団」で乗馬として引き取られることが決定。ここでの活躍が認められると、馬事公苑で競技用の乗馬となれる可能性もあるそうですから、レガートにとって最良の環境だと思います。
　また、あらためまして、9歳という年齢まで現役生活をおくることができたのは、会員の皆様の暖かい声援とサポートがあったからこそと、心より感謝いたしております。本当にありがとうございました。なお、引退通知書はJRAの見舞金が確定する約1ヵ月後にお送りさせていただきます。

2008年7月3日(木) 

　現在、美浦：宗像義忠厩舎在厩。7/5（土）福島11R　阿武隈S（3歳以上1600万下／芝2000ｍ）に出走が確定しました。

≪7月2日水曜日更新≫
　ウインレガートは、北馬場の角馬場に入って軽めに乗り込まれた後、Cコース奥のゲートへ向かい、試験を兼ねた追い切りが行われました。というのも、前走からの出走間隔が1年経過している馬については、ゲート再審査というJRAの規定があります。レガートもこれに該当することから、確認の意味でのゲート試験となりました。試験は1頭での受験でしたが、9歳の超ベテラン馬レガートが動じる素振りなどあるわけがありません。スムーズにスタートを決めると、その後はスピードを乗せて、馬なりのまま単走追い切りへ突入。ラストは流してのゴールで6F79秒8を楽にマークしています。「先週のレースに使うつもりで仕上げているので、調教量は十分です。やはり多少の硬さと、走っている時にモタれるところはありましたが、これらは長い付き合いですからね。それほど気にしていませんよ」とは、宗像調教師です。
　しかし、先週に引き続いて問題なのは、出走番組の選択。格上挑戦となるオープン戦ですが、一番の候補に挙げていた今週の函館土曜11R「大沼S」ダート1700mは、補欠3番目で除外の対象ですし、同じくオープン戦の阪神日曜10R「米子S」芝1600mにも登録を行いましたが、こちらは芝で、なおかつ格上挑戦ということで、出走は見送ることになりました。そこで、確実に出走できる自己条件の福島土曜11R「阿武隈S」芝2000mに、二本柳騎手で出馬投票することが濃厚となっています。「芝、ダートは問わないタイプですから、どちらでも大丈夫でしょう。ただ年齢的なものがどの程度レースに行って出るかという課題もありますが、仕上がりは良いですから、力を存分に出してきて欲しいですね」と、宗像調教師は語っていました。

≪7月3日木曜日更新≫
　追い切り明けのウインレガートは、北馬場の角馬場でダクと軽めのキャンターで乗り込まれました。「先週の追い切り後より、今週の方が感じは良いですよ」と、宗像調教師は笑顔です。出走レースも自己条件の福島土曜11R「阿武隈S」芝2000mに絞り込んだとのことですし、1年ぶりの出走になりますが、好仕上がりで向かえそうです。

2008年6月26日(木) 

　現在、美浦：宗像義忠厩舎在厩。6/28（土）福島11R　安達太良S（3歳以上1600万下／ダ1700ｍ）に出走を予定していましたが、除外となりました。

≪6月25日水曜日更新≫
　ウインレガートは、坂路1本を楽走キャンターで登坂した後、南馬場に移動して、3歳500万下マスターオブゲーム、田中勝騎手が騎乗する古馬500万下アブソリュートとの3頭併せで追い切りがかけられました。マスターが先行、2馬身間隔でレガート、アブソリュートと続いて行きます。コーナーで外を回ったマスターに対し、中にレガート、最内にアブソリュートという隊列で直線に向かうと、ラストは3頭ともに強めに追われて併入でフィニッシュ。時計がかかりやすい今日のWコースとしては、なかなかのタイムをマークしていますし、動きは悪くありません。「少し硬さはあるものの、動きは良かったですね。でも追い切った後が一番肝心ですから、この後は十分にケアをして、出走態勢をきっちり整えたいと思っています」と、宗像調教師は気合の入った表情で語っていました。予定通り、今週の福島土曜11R「安達太良S」ダート1700mに、鷹野騎手で出馬投票を行うことになっています。

≪6月26日木曜日更新≫
　北角馬場へと入ってきたウインレガートは、ダクの踏み込みから軽めのキャンターへ移行するといったメニューで、追い切り明けの調整を行いました。その後は、ゲートにも出向いて、発馬の確認も行っています。「先週は少し心配する点があったり、まだ多少の硬さはあるけど、それはレガートの特徴でもあるから、態勢はまずまず整ったといっていいでしょう。とにもかくにも、抽選を通ってもらいたいですね」と、宗像調教師は話していました。今週の福島土曜11R「安達太良S」ダート1700mを目標にここまで調教を進めてきましたし、昨日作成された出馬想定表を見る限り、1回目の抽選が2分の1程度の確率ということですから、ここで何とか出走枠に潜り込んでもらいたいものです。

2008年6月19日(木) 

　現在、美浦：宗像義忠厩舎在厩。

≪6月18日水曜日更新≫
　ウインレガートは、坂路1本を楽走キャンターで登坂した後、再び坂路コースに入ってくると今度は3頭併せでの追い切りが行われました。古馬500万下アブソリュートが先行で外、4馬身ほどおいて3歳未勝利ストロングマリオンが中。さらに2馬身後方から内に位置を取ったレガートが続いて行きます。ラスト1Fのところで3頭が横並びの併走状態となり、ゴール地点ではレガートが最先着。半馬身差でストロング、さらに1馬身遅れてアブソリュートという順でフィニッシュラインを通過しています。手応えは3頭とも馬なりでした。この追い切りに、宗像調教師は「4F55秒1ですからね。もう少し行ってくれてもいいのに」と、やや辛口のコメント。もっと時計を出したかったというのが本音のようです。ただ乗り込みは至って順調で、あとは来週予定している福島土曜11R「安達太良S」ダート1700mへの出走表明馬がどれくらいになるかが最大の焦点となってきました。田中勝騎手は、3回の除外権利を持っているお手馬がいるとのことですから、なおさら出走状況は厳しいかもしれません。なお鞍上については、高知競馬で2000勝を挙げて今年中央入りした鷹野宏史騎手に、依頼してあるそうです。

≪6月19日木曜日更新≫
　追い切り明けのウインレガートは、今朝は北馬場の角馬場でダクと軽めキャンターで調整されました。この調整を見守っていた宗像調教師からは、「歩様は悪いわけではないんだけど、少し動きに硬さを感じました。どこかに張りがあるのかもしれません」との報告が届いています。そして、「うーん、予定を変えたほうがいいのか、そのままで行くか悩むなぁ。午後からの状態をシッカリと見て、慎重に判断したいと思います」と話していました。