2006年8月31日(木) 

　昨日トレセンへの移動をキャンセルしたウインジェネシスでしたが、今朝馬房から出る際の歩様はしっかりしており、「これなら」ということで、本日、急遽登録抹消の段取りが組まれました。
　午後2時前に馬運車に積まれたジェネシスは、3時前に美浦トレセンの検疫馬房に到着。そこで中央競馬登録抹消の手続きが行われました。
　なお、今後の行き先に関しましては、現在、引き取っていただける乗馬クラブをあたっているところですので、約1ヵ月後の引退通知書と合わせて行き先をお伝えさせていただきます。
　永らくのご声援本当にありがとうございました。

2006年8月30日(水) 

　本日30日に登録抹消の手続きを行なう予定だったウインジェネシスですが、右後肢麻痺の影響から、まだ馬運車での移動には僅かですが不安があるとのことで、本日の移動はキャンセルしています。今日も自分で洗い場まで歩いていっていますから、心配はないとのですが、何かアクシデントがあってからでは困りますので、大事を取っての延期となりました。なお、登録抹消は明後日9月1日（金）の予定となっています。

2006年8月28日(月) 

　ウインジェネシスは、先日右後肢の歩様が乱れ、その後は厩舎でぐったりしている状況が続いていました。そして日に日に状態は悪化、右後肢には麻痺の症状が見られ、先週木曜日には全身麻痺の状態で、馬房から動くことができない状況とまでなりました。
　ミッドウェイファームの獣医師の見解では、日本でも例の少ない脳脊髄糸状虫病（セタリア症）にかかったのだろうとのことでした。回虫症、円虫症、フィラリアなど寄生虫による病気はたくさん種類がありますが、今回は例の少ないセタリア症ということで、エクイバラン（フィラリアを予防する薬）など予防の薬をすり抜けてジェネシスの体内に糸状虫が入ったのだろうとのことです。
　今回の糸状虫は大きくなって全長2ｃｍ〜3ｃｍ、蚊を媒体として馬の体内に入り、血管を通って脳、脊髄で暴れ、神経に影響を及ぼすというものです。
　ジェネシスもこの糸状虫の影響で、後肢の麻痺、そしては全身の麻痺まで引き起こしました。重度の症状であれば、脳までも麻痺の状態に陥り、死に至るということもありますが、今回のジェネシスは駆虫剤により、昨日日曜日には全身麻痺の状態を脱し、洗い場まで自分の脚で動けるようになっています。
　獣医師の見解も、「最悪の事態は免れたようです。おそらく、もう既に中で糸状虫は死んでいて、いずれ体外に出ることになるでしょう」とのことでしたが、続けて「でも、麻痺の後遺症は必ず残るので、競走馬として復帰するのは厳しいでしょう」と、現役復帰は無理とのことを示唆しました。
　何時この糸状虫が体内に入ったかは定かではありませんが、前走での不可解な落馬も、このセタリア症の影響があったと考えれば、つじつまがあいます。しかし、もうすでに糸状虫は駆除されたとのことですから、今後ジェネシスの命に関する心配はありません。
　そして片山取締役社長、坂本取材局長、国枝調教師の話し合いの結果、8月30日（水）に美浦TCへ移動し、中央競馬登録抹消の手続きを行うこととなりました。今後については、まだ行き先に関しては未定ですが、乗馬として第二の馬生を送ることとなります。
　国枝調教師は「残念は残念だけど、命に別状がなかったことは何よりです。ジェネシスは本当に頑張ってくれた馬だし、思い入れも深いからね。乗馬になれるとのことでホッとしています」と、胸をなでおろしていました。
　なお、出資者の皆様にはJRAからの見舞金が確定する約1ヶ月後に、引退通知書をお送りさせていただきます。
　会員の皆様には、永い間ジェネシスに大きなご声援を続けていただいたことを感謝いたします。本当にありがとうございました。

2006年8月23日(水) 

　現在、茨城県・潮来のミッドウェイファームにて調整中。舎飼にて様子が見られています。担当者は「先週末ウォーキングマシンから出てきた時に右トモの歩様がおかしかったんです。疲れ、もしくは捻ったか何かかと思って様子を見ていたんですが、その後は元気がなくなってグッタリしているんです。これでは動かせませんので、今は舎飼で様子を見ています。暑さというのもありますが、それでも状態は良くありませんので、獣医師に全身詳しく調べてもらおう思っています」と話していました。