2006年11月9日(木) 

　先週のレースで左前屈腱不全断裂を発症。残念ながら、競走能力喪失の診断が下ったウインストライダーは、水曜日、トレセン診療所獣医による最終的な診断が行われましたが、レース後の診断通りに断定されました。そして、本日、中央競馬登録の抹消手続きを完了しました。今後についてですが、熊本県阿蘇市にある「夢☆大地グリーンバレー」で乗馬として引き取られることが決定しています。北出厩舎を退厩したストライダーは、そのままトレセン近郊にある島上牧場で九州までの長距離輸送に耐えられるだけの回復を待ち、その後、熊本へ向けて出発する段取りが組まれることになりました。会員の皆様には永い間ご声援いただきありがとうございました。また、出資会員の方にはJRAの見舞金が確定する約1ヵ月後に引退通知書をお送りさせていただきます。

2006年11月2日(木) 

　現在、栗東：北出成人厩舎在厩。11/5（日）京都8R　3歳以上500万下（芝：1800ｍ）に出走を予定しています。水曜日は、　大久保雅調教助手（大久保龍調教師の実兄です）が騎乗して、坂路を単走で最終追い切りがかけられています。「なにしろトビが大きいので、見ていてもスピード感がもうひとつ伝わってこないんですよね」とは、北出調教師ですが、ラスト2Fは十分に回転も鋭くなっていました。強め程度の手応えでしたが、ラスト2F25秒6〜12秒8なら上々。やはり、能力は高いものがあります。予定通り、今週の京都日曜8R芝1800ｍに秋山騎手の手綱で久しぶりのレースに臨みます。
　そして本日木曜日、追い切り明けですが、歩様に乱れはありません。「相変わらず、1頭になると寂しそうにヒーンと鳴いてます」と北出調教師はニガ笑いを浮かべて話しますが、まだ4戦しかしていませんから気持ちも体も若いということなのだと思います。秋山騎手が「なにしろ長期の休み明けですから勝負勘がどうかですが、500万なら普通に回ってくれば勝ち負けでしょう」と、期待を語ってくれました。なお、午後には気分転換をかねてのプール調教（左右1周ずつ）を行なったそうです。

2006年10月26日(木) 

　現在、栗東：北出成人厩舎在厩。水曜日は、森澤調教助手の騎乗で坂路を2歳新馬アリエルビコーとの併せ馬で1週前追い切りを消化しています。アリエルビコーを1馬身半ほど先行させて、追走スタートしたストライダーは、残り2Ｆのところで外に馬体を併せています。2歳新馬に胸を貸したようなこの日の稽古は、最後は貫禄で半馬身から1馬身ほどリードを取ってのゴールとなりました。北出調教師は、「欲を言えばラストでもうひと伸び欲しかったけれども、今日の時計のかかるコンディションでテンからそこそこのペースで行き出してたから、1週前の追い切りとしては合格ですね」と、稽古を振り返っていました。
　そして本日木曜日は、追い切り明けということで、運動のみで楽をさせてもらっていました。北出調教師からは「追い切りの反動もなく、脚元もOKです。順調ですよ」と、報告が届いています。

2006年10月19日(木) 

　現在、栗東：北出成人厩舎在厩。水曜日は、大久保雅調教助手が騎乗して、坂路1本を終えると長期休養明けの馬に義務付けられているゲート試験に臨みました。ここまで特別に時間を作ってゲートの確認を行っていませんでしたが、結果はもちろん合格。しかも、スタートから2Ｆ目で11秒3を計時しているように、予想以上の鋭いダッシュを披露しています。「そんなに出すつもりはなかったんですが、やっぱり能力ありますねぇ」と、大久保雅助手は感心しきりです。「息さえできていれば、500万ならモノが違うはず」と、北出調教師もストライダーの能力を高く買ってくれています。このまま順調に進めば、再来週の京都日曜8R芝1800ｍで待望の復帰戦に臨むプランを組むそうです。
　そして本日木曜日は、森澤調教助手が騎乗しての運動を行い、午後にはプールでも泳ぎ込みを行なっています。「北橋厩舎時代もそうだったらしいですが、相変わらず1頭になると寂しそうにヒンヒン鳴きます」と、北出調教師も笑っていました。競馬は4走しかしていませんから、もちろん馬体は若いままですが、精神面の方も幼さがまだ残っているようです。